腎臓と手作りご飯@犬編~その2
具体的なご飯の例をご紹介します。
柴系ミックス Aちゃん♀9歳
4歳から手作り食を始め旅行時のみドライフードで普段は2食とも手作りご飯を与えていた。9歳の時の血液検査でBUNの数値が高いと指摘され処方食を勧められたが出来れば手作りご飯で対処したいと相談される。
東洋医学の考えとして「腎臓」が悪いときは身体を温めないという考えがあります。
そこで陰性の材料をピックアップしていき、それぞれをキネシを使ってAちゃんに合うかどうかを確認した結果
豚肉・鴨肉・卵・鰯
あずき・インゲン豆・大豆
ブロッコリー・セロリ・キュウリ・レタス・アスパラ・きゃべつ・にんじん
ごぼう・さつまいも・発芽玄米
リンゴ酢・フラックスシードオイルorサーモンオイル
骨付き肉を与えないので、卵の殻などのカルシウムを適量加える。
豚肉(は生でない方がいいので)とサツマイモは煮るのでなく蒸すのがベスト。
他にハーブ療法で、アルファルファ・パセリ
割合は タンパク質60% 野菜20% 炭水化物20% を目安に初めて
数値が今以上に高くなった時は、タンパク質の割合を減らすということで
主治医にOKをもらう。
1ヶ月後~数値に変動なし。同じ割合で引き続き様子を見る。
3ヶ月後~若干数値が下がる。引き続き同じ割合で。
5ヶ月後~数値が正常値範囲内に。引き続き同じ割合で。
最初の検査から1年後~数値は正常範囲内。以下の食事内容に変更する。
上記肉類の他に馬肉・牛肉も使う
野菜・炭水化物~上記他に季節野菜など臨機応援に加える。
タンパク質を65~70% 野菜10-20% 炭水化物10-15%
2007年のDr.シェリル・シュワルツのホリスティックセミナーに出たときに、腎臓でも陰タイプ陽タイプがあるという話があった。上記Aちゃんのアドバイスした時には、腎臓=冷やすという考えを元に食材をチョイスしたので、Dr.シュワルツ言うところの腎臓の陰が低下している動物への食事内容を選んだことになる。なるほど~と思ったのは、当時のAちゃんの様子が腎臓の陰が低下した時の症状をいくつか示していたことである。
以下当てはまる症状をあげてみると...
大量というほどではないが、若干水を飲む量が増えた。
皮膚が乾燥して湿疹みたいなものが出来ていた。
いつもより、獣医さんに行くと緊張が激しくなっていた。
最後にこのタイプのマッサージポイントをご紹介。
後肢の内側~第2関節付近から上に向かって
この辺りに脾3と腎6のツボがあるがピンポイントだとはずれるので「だいたいこの辺り~」と感じる部分を軽く指圧しながらマッサージしてあげると良い。
次の記事(その3)では腎臓の陽の低下の食事例をご紹介します。